7月31日に放送された第4話の視聴率が12.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録し、これまで4話連続で二ケタ視聴率をキープしている『義母と娘のブルース』。元キャリアーウーマン・亜希子を綾瀬はるかが演じ、その夫・良一を竹野内豊が、そして、亜希子の義娘にあたるみゆきを横溝菜帆が演じている。
常に無表情を保ち、誰にでも敬語。ビジネス用語を多用し、常に合理的な考えを提示するという亜希子の珍妙なキャラクターが視聴者にウケているのも、高視聴率が続いている理由のひとつだが、16年に話題を集めたドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』との類似点もその理由として挙げられるという。
「第4話では劇中、みゆきが亜希子・良一夫妻に『偽装結婚なの?』と迫る場面が描かれました。これまでも何度か匂わされてきたことですが、実はふたり、良一の余命がわずかであることを受け、みゆきを亜希子に託すべく一緒になった仮面夫婦。亜希子は人のぬくもりを求めるために、良一の結婚の提案に乗ったという結婚の真実が明らかになりました」(ドラマライター)
いわば“契約結婚”だったふたり。これを受け、ネットからは「契約結婚ってテーマ『逃げ恥』と同じだ」「最初はお互い利益あるっていうだけの関係が、どう変化していくのかって『逃げ恥』でも描かれてた」といった感想が寄せられていた。
「『逃げ恥』では、家事代行をしていた主人公・みくり(新垣結衣)とその雇用主・平匡(星野源)が『就職としての結婚』として契約結婚をし、やがて本当の恋愛感情が芽生えるというストーリーが展開されました。双方にメリットがある“契約結婚”がテーマになったドラマが続けて高視聴率を獲得しているというのは、現代の結婚観が変わりつつあることを示しているのかも知れません」(前出・同)
実際、視聴者の感想の中には、「『逃げ恥』といい『義母と娘のブルース』といい、みんないろいろな結婚の形を求めてるのかな。今後結婚観が変わっていくのかも」「今後は利害が一致した関係こそが、理想の結婚のカタチになりうるのかもしれない」と感心の意見も多く見受けられた。
“契約結婚”という、一見センセーショナルなようなテーマは、実は現代の結婚観にもっとも寄り添っているからこそ受け入れられているのかも――。