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楽天・田中マー君のメジャー移籍に恋女房・嶋捕手が待った!?

 今オフにポスティングシステム(入札制度)を利用して、メジャー移籍を希望しているとみられていた楽天のエース・田中将大投手(25)に、思わぬ形で“待った”がかかった。

 田中は昨オフ、3年12億円(推定)の複数年契約を結んだが、契約更改の席で、「毎オフ、メジャー移籍について話し合いをもつこと」を球団側と約束しており、今オフのメジャー移籍が有力と思われていた。

 まだ、海外FA権を有していない田中が、メジャーに行くためには、ポスティングシステムを使わなければならない。従来のポスティングシステムに関する協約は98年に日米間で調印されたが、入札金額の高騰や制度のぜい弱性などを理由に、MLB(大リーグ機構)側が破棄し、12年12月15日に失効している。

 そのため、NPB(日本野球機構)とMLBは協議を続け、新制度が日本シリーズ後には合意する手はずになっていた。

 ところが、11月1日にNPBに対して、田中の恋女房である楽天・嶋基宏捕手が選手会長を務めるプロ野球選手会が、新協定を締結しないよう申し入れていたのだ。

 新制度では最高額を入札した球団が独占交渉権を得る方式は旧制度と変わらないが、入札額1位と2位球団の間の額を落札金額とする方式。また、交渉が決裂した場合は米球団側に罰金を科すことで、10年の岩隈久志投手(当時楽天=現マリナーズ)、11年の中島裕之内野手(当時西武=現アスレチックス)のような、破談するケースを防ぐためのルールも盛り込まれた。

 選手会側は「最高入札球団のみに独占的交渉権が与えられ、選手に球団を選択する自由が全く認められていない」「最高入札球団のみに独占的交渉権が与えられてしまうので、選手が複数の球団と年俸等の交渉を行うことができず、選手に極めて不利な制度になっている」「制度制定に関して、特別委員会の開催がなく、手続上にも問題がある」などと主張している。

 NPBは選手会側と11日に事務折衝を行うが、選手会側は「本来なら、組合大会で話し合わなければいけないようなこと。日本シリーズが終わったばかりで、選手間で十分な情報共有もできていないので、話し合う時間が必要」としており、NPBとの合意には長期化する可能性もある。最悪、今オフに日米間の協定が締結されなければ、田中のメジャー移籍はかなわぬ夢となってしまう。

 折りしも、田中のメジャー移籍を容認すると思われていた楽天・立花陽三社長に対して、三木谷浩史オーナーが「残留するため慰留」を厳命した。

 新制度の先行きが不透明な上、球団からは慰留されるとなると、田中は今オフのメジャー移籍を断念せざるを得ない事態に陥るかもしれない。
(落合一郎)

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