テイラーさんは2か月前から、ロサンゼルスにあるシダーズ・サイナイ・メディカルセンターに入院していたが、治療の甲斐もなく、病院内で息を引き取った。
息子マイケル・ワイルディングさんは声明文を発表し、「私の母は並外れた女性で、素晴らしい情熱とユーモア、そして愛と共に人生を全うしました」「母の死は、近親者にとって辛いものですが、私達は母のこの世界に対する不朽の貢献にずっと影響を受け続けることでしょう。母の華々しい出演作品、実業家としての成功、そしてHIVとAIDSに対する勇敢で屈することのなかった戦い、私達はその全てを誇りに思っています」「私達は、純粋に、母が生きている世界の方がよりもいいものだということは知っています。母の残してくれたものは一生消えることがなく、彼女の精神は常に私達と共にあり、母の愛は私達の心の中で永遠に生き続けます」とコメントしている。
イギリス系アメリカ人のテイラーさんはハリウッド黄金期に活躍した一流女優の1人で、11歳の頃から活動を開始し、『熱いトタン屋根の猫』『雨の朝巴里に死す』『クレオパトラ』など、数々の名作に出演した。
1960年代には『バージニア・ウルフなんてこわくない』『バターフィールド8』の2作でアカデミー賞主演女優賞を獲得している。
テイラーさんは先月2月27日の79回目の誕生日を、病院のベッドでアカデミー賞を鑑賞しながら過ごしたと言われている。
女優としてだけではなく華やかな私生活でも有名で、7人の男性と8回の結婚を経験した。また、マイケル・ジャクソンとの深い友情があったことでも知られ、2009年6月にマイケルが死去するまでその関係は続いていた。