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近江職人・谷やんの儲かりまっせ! 北九州記念(JpnIII 小倉芝1200m 12日) アストンマーチャンに落とし穴!? スピニングノアールがゴール前一気に浮上

 夏の小倉競馬も2開催目。先週の時点ですでに多くのジョッキーたちが口をそろえて「3-4角の傷みがかなり激しい」と急激なターフコンディションの悪化を指摘していただけに、この先行馬有利の千二においても、今週から顕著に外差し有利の馬場にひょう変しても不思議ではない。
 ましてや、11番人気のノーマークでアッといわせる逃げ切り勝ちを収めたコスモフォーチュンの昨年とは打って変わって、今年の北九州記念はどの陣営も「徹頭徹尾マーク」を口にし、石坂師自らも「他の馬が強くて負けたらしょうがないが、速さが違うでしょう。いきなりから走ってもらわないと困る」と事実上のV宣言を快速アストンマーチャンが大本命。その自信がアダとなり、ゴール寸前で形成大逆転の外差し一気が“ハマる”落とし穴も想像に難くない。
 近江職人、谷やんのお眼鏡にかなったのは、常に届くか届かないかハラハラ、ドキドキの典型的差し馬スピニングノアール。
 “夏は牝馬が強い”というのが定説だが、冬場にも実績を残している男馬ながらも、いつも的確な馬券アドバイスを提供してくれる中川助手が「硬さが出る冬場と違って、今は本当に筋肉が柔らかくてさばきがいい。ホント、いい汗をかいている」と元来の夏馬と断言。「一か八かで鞍上が目をつむって、あの狭いところを突進した」CBC賞は両サイドから挟まれ悪夢の落馬。前走のアイビスSDは「みんな内から外に寄ってくるから、ちょうどエンジンがかかった時に詰まる不利」があり、不完全燃焼の6着に終わったが、間違いなくうなぎのぼりの水銀柱と正比例して「今年一番のデキ」で挑めるのは確か。加えて、武豊、安田富男、藤田伸二に続く史上4人目のJRA全場重賞制覇に「やる気満々」で小倉入りする蛯名の闘魂のムチがしなれば、「アストンマーチャンが醸し出すハイペースは望むところ。今度こそ届く予感がする」という好漢・中川助手の悲願も外ズバ差しで成就するに違いない。

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