重賞とはいえ、キャリアの浅い1勝馬同士の戦いで予断を許さない。有力候補は五指に余るが、その中でメイショウオオゼキに白羽の矢を立てた。
実戦を使ってすべての面で上積みが大きいからだ。とりわけ、顕著なのは1週前追い切り。歴戦の古馬メイショウエバモア(5歳1600万)に胸を借り、逆に0秒5差突き放してしまったのだから凄い。新馬戦の勝ちタイムは1600メートル1分36秒4と遅いが、余裕残しの仕上げだったから、心配無用。むしろ、そんな状態で楽勝(0秒2差)した点に注目すべきで、素質は相当高い。差し切りが決まる。
相手は、ロジウエスト。とても届かないような位置から差し切った新馬戦は真骨頂。勝負根性は抜群だし完成度も高い。距離延長も心配無用で好勝負に持込みそう。
◎17メイショウオオゼキ
○4ロジウエスト
▲3トーセンレディ
△14コスモリープリング、16ザラストロ
☆新潟10R「朝日岳特別」(芝1400メートル)
再昇級の火打山特別を小差2着と好走、実力をアピールしたサイレントソニックでいける。最後はハンデ55キロが微妙に響いていただけに、同斤量でも定量戦ならチャンスは十分だ。強敵は、上がり馬のエクセラントカーヴ。
◎2サイレントソニック
○1エクセラントカーヴ
▲14ロードラディアント
△9ノーブルジュエリー、16ラフレーズカフェ
☆札幌11R「キーンランドカップ」(芝1200メートル)
実績、実力ともここではダッシャーゴーゴーが最右翼。前走のCBC賞3着は休み明け、ハンデ59キロ、道悪馬場と不利な条件が重なったもの。それでもレコードに0秒2差と迫った内容は評価できる。56キロで闘えるのは強調材料で、良馬場ならチャンスは限りなく高い。テイエムオオタカが不気味。条件戦とはいえ、札幌日刊スポーツ杯は次元の違う強さで圧勝。藤田騎手は、関係者にキーンランドカップで好勝負を約束したほど。
◎5ダッシャーゴーゴー
○11テイエムオオタカ
▲13ドリームバレンチノ
△2パドトロワ、12スプリングサンダー
☆小倉11R「小倉日経オープン」(芝1800メートル)
ジューンSを圧勝(3馬身差)し、遅ればせながら素質開花をアピールしたリルダヴァルでもう一丁いける。
遠回りをしたが、実力は優に重賞レベル。NHKマイルC3着、毎日杯3着、鳴尾記念3着がその証し。素質馬が軌道に乗った以上、ここは通過点。
◎2リルダヴァル
○7アグネスワルツ
▲12ダローネガ
△5エーシンジーライン、13ミキノバンジョー
☆小倉10R「天草特別」(芝1200メートル)
休養前は重賞、オープンで好戦してきた3歳の精鋭、シゲルアセロラに期待。久々のハンデを抱えているが、1200メートルはベストだしハンデ55キロを味方にスピードで押し切る。
◎17シゲルアセロラ
○18ビキニブロンド
▲11キタサンエピソード
△9ハノハノ、15タガノラヴキセキ
※出馬表などのデータは、必ずJRA公式発表のものと照合し確認してください。