この日の『ワイドナショー』では、家を持たずインターネットカフェで生活をする「ネットカフェ難民」を特集。番組スタッフが実際に訪れ、長期滞在者が溢れる現状を放送した。番組によると、ネットカフェ難民の平均年齢は30歳〜40歳の定職を持たないフリーターたち。彼らによると、部屋を借りたいがまとまった金がなく、1日2000〜3000円で生活できるネットカフェから出たくても出られない、という現場の声を放送した。
これらの話を聞いた松本は、「(部屋の壁を)わからんようにちょっとずつ狭くしたらどうですか?」と提案したほか、「若干、オレは(VTRに出てきた人に)イライラしている。ちゃんと働いてほしいからね」「いっそのこと路上からはじめるのもいいかもしれない」と持論を展開した。
これらの意見にネットでは、「本人たちに甘えもあるのでは」と松本の意見に賛同する者や「(松本は)ネットカフェ難民の実態がわかっていない!」と松本の考えに疑問を唱える者がいて、賛否両論になっているという。
そんななか、今回の騒動で思わぬ反動を受けているのが、松本が長年出演している求人情報誌「タウンワーク」のCMだ。松本は「バイトするならタウンワーク!」と視聴者へ呼びかけるCMに出演しており、松本自身もこのフレーズがよほど気に入ったのか(?)、『ワイドナショー』やほかの出演番組でも「バイトするならタウンワーク!」をギャグとして連呼するなどしている。
今回、VTRに登場したネットカフェ難民の多くは、定職のない日雇いのフリーターばかりであり、松本の「ちゃんと働いてほしいからね」という発言はタウンワーク読者の気持ちをまったく理解できていない発言ではないかと紛糾されているのだ。
現にネットでは、「松本人志は自分の出演しているタウンワークをまず読め!」「住所のないネカフェ難民はまともなバイトの応募や就職活動ができないんです!」「再起しようと頑張っている人もいるのに追い出せとは何事だ!」と現在もネットカフェでの生活を強いられていると思われる人物の投稿などが相次いでいる。
確かに、タウンワークに掲載されているバイト情報のほとんどは履歴書持参が必須となっており、「自宅のある人」が基本となっている。
松本は本来の「お客」となるべき人たちに大きな喧嘩を売ってしまったようだ。