関東に転厩後は(5)(4)(4)(9)着。崖っぷちに立たされた感のあるドリームパスポートが背水の陣で挑む。
一昨年の3冠レースでは(2)(3)(2)着。菊花賞でメイショウサムソン(4着)に先着。続くジャパンCではディープインパクトの2着と大健闘した。本来の力さえ出し切れれば、ここでもヒケを取らないのは確かだ。
「ひょっとしたらと密かに期待していた」(伊藤助手)天皇賞・春は9着と惨敗。「敗因は常に後付けになるけど、GWの渋滞に巻き込まれ輸送に普段の倍の16時間もかかり、精も根も尽きた感じだった。あれが実力ではない」と同助手は巻き返しを誓う。
幸い疲れはなく、好調をキープ。「1週前より、硬さが取れてスムーズな走りだった」。
巻き返しのキーワードは、距離の2200m。先週、初めてケイコに騎乗した優勝請負人の蛯名騎手は「1600mでもいいぐらい」と印象を語っている。「それぐらい気持ちが前向きな馬だから、(3200mの)天皇賞より競馬はしやすい」と伊藤助手は盛んに腕を撫していた。
【最終追いVTR】角馬場で体をほぐすと、ポリトラックに入り単走。5Fすぎから意欲的に飛ばし、力強いストライドでグイグイ伸びてきた。デキは充実している。