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エジソンと京都・八幡の「究極の竹」

 “エジソンと竹”
 発明家トーマス・アルバ・エジソンは京都・八幡市にある「竹」を愛した。

 1878年に電灯会社を設立したエジソンは白熱電球の研究に取り組んだ。煤(すす)とタールを塗って炭素させたフィラメント(白熱電球に入っている細いタングステン線)を使い、45時間輝く、炭素白熱電球を発明したが、商品化するには600時間以上必要であった。そこで、たまたま研究室にあった扇子の骨でフィラメントを作ったところ200時間灯ったことにより、当時の外務大臣・山県有朋の推薦もあり、良質な京都の八幡の竹が「究極の竹」として求められたのだ。

 竹から電球がつくられるのは想像しがたい。かつて私もアルバイトで乾電池の中身に使用する資源をベテランのおじいさんの指導のもと製造していた。(結局何をつくっていたか未だにわからず。)その開発室にいた研究員の『パペポTV』(※上岡龍太郎と笑福亭鶴瓶の伝説的トーク番組)と書いたTシャツが妙に記憶に残っているが、何より自分のつくった資源で乾電池がつくられると思うと感慨深いものがあった。

 石清水八幡宮境内にある、エジソン記念碑は竹に囲まれている。青く凛としてそびえ立つ竹はどこか誇らしげだ。エジソンの絵馬もあり、受験生は願をかける。“天才とは1%のひらめきと99%の汗の結晶である” とエジソンの名言が頭に浮かぶ。
 竹の中からかぐや姫ならぬ、光り輝く「努力の結晶」があらわれた。これぞ、エジソンの『竹取物語』。

(「はぐれ旅ライター純情派」海飛車鱗(うみとしゃりん)山口敏太郎事務所)

参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou

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