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隣のテロ国家は大丈夫か 北朝鮮・金正恩が世界を道連れ核戦争「爆撃地X」(1)

 年明け早々、朝鮮半島が緊迫の度合いを高めている。
 北朝鮮が韓国に対して軍事行動を起こすことを想定し、「核ミサイルを使った短期終息作戦を企てている」ことを米韓の軍事筋が公表。この悪魔じみた計画が、日米韓の防衛関係者らを震え上がらせているのだ。

 防衛省関係者がこう語る。
 「情報は今年に入って韓国に脱北した北朝鮮の軍人からもたらされたものだが、その人物によれば、もともと同作戦が浮上したのは'12年8月のこと。金正日総書記が死去した翌年に、元山で開かれた党中央軍事委員会拡大会議で、金正恩第一書記がこれを承認したといわれているのです」

 ただし、恐ろしいのはその内容だ。この作戦は「北朝鮮が南進した場合に、米軍が本格介入できない7日間以内に韓国全域を占領すること」、「韓国軍と在韓米軍の反撃にあった場合でも、15日以内に戦争を終わらせること」が骨子となっているという。短期決戦で朝鮮半島の覇権を握ることが、必須条件とされているのだ。
 「そのため、金正恩は核ミサイルの使用を作戦計画に入れるよう指示。'15年の完成を目指し、その後は核兵器の小型化を推進してきたのです。また、この脱北軍人が明かしたところによれば、正恩は今年を『統一大戦の年』と宣言しているという。こうしたことが、韓国や米国だけでなく、日本政府までも震え上がらせているのです」(前出・防衛省関係者)

 また、韓国軍の関係者がこう明かす。
 「金正日時代には軍部の人員を経済再建に投入することも多かったが、正恩体制は軍事力増強一辺倒で、この計画を推進するため、第一書記は'13年に53回、'14年には73回も軍部隊を訪問しているのです。また、昨年にはミサイルに搭載可能な核の小型化にも成功したといわれ、その一方では軍部の総政治局長や総参謀長、人民武力部長などを更迭し、若返りを図っている。こうした不気味な情報の数々が流布し、国際社会が一気に緊迫し始めているのです」

 もっとも、この恐ろしい作戦内容と北朝鮮内の動きは、今や同国の“お家芸”とも言えるミサイル外交の一端と見ることもできる。だが、国際社会がそれを許さないのは、ここにきて北朝鮮が急速に追い詰められだしているからだ。
 外信部の記者が言う。
 「ご存じの通り、金正恩第一書記は、米ソニーピクチャーズが昨年、金正恩暗殺映画を製作したことに猛反発。年末に同社にサイバー攻撃を仕掛けたが、これにオバマ大統領が激怒し、北朝鮮へのさらなる経済制裁を発令した。これが原因で北の経済が、壊滅的な打撃を被り始めているのです」

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