1位は、競泳男子の北島康介の2大会連続2冠制覇だ。
前回大会の2004年アテネ五輪では平泳ぎ100、200メートルの2冠を成し遂げ「チョ〜気持ちいい」という名言を残した。今回は100メートルで史上初めて59秒の壁を打ち破る58秒91の世界新記録を樹立。200メートルでもライバルを寄せ付けずに快勝した。インタビューで感極まって「何も言えねぇ!」と声を詰まらせたシーンが印象的だった。
2位は、陸上のウサイン・ボルトによる驚異の世界新記録更新。
100メートルでは勝利を確信してゴール手前で両手を広げ、さらに拳で胸を叩くパフォーマンスを見せながら、9秒69をマーク。200メートルでも13秒20の世界新記録を樹立した。400メートルリレーでもジャマイカの第3走者として出場し金メダル獲得。金色のプーマ社製スニーカーと弓を引くポーズでも話題に。
3位は、星野ジャパンの惨敗。
ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で世界一に輝いた日本野球。五輪でも金メダル獲得が期待されたが、結果は準決勝で韓国に2-6で敗退。無残な結果に、日本国中が失望感を抱いた。09年には第2回WBCが開催される。北京で失墜した日本野球の威信を取り戻せるか。
4位には、フェンシングの太田雄貴による日本人初の銀メダル獲得。
男子フルーレ個人に出場し、日本人初の決勝進出。惜しくもドイツのベンヤミン・クライブリンクに敗れたが、銀メダルを獲得した。フェンシングは、1896年の第1回アテネ五輪で正式競技に採用された8競技の中で、日本が唯一五輪メダルを獲得していない競技だった。
5位は、陸上男子400メートルリレーで銅メダル。
日本は塚原直貴、末続慎吾、高平慎士、朝原宣治が絶妙なバトンリレーを見せ、38秒15で銅メダルに輝いた。陸上のトラック種目でのメダル獲得は、28年アムステルダム大会女子800メートルで人見絹枝が銀メダルを獲って以来80年ぶりとなった。
ハンマー投げの室伏幸治は、3、4位の選手がドーピングで失格。3位に繰り上げで銅メダル獲得した。1位がドーピングで失格となり金メダルを獲得したアテネ五輪に続き、2大会連続繰り上げメダル獲得という珍しい記録を作った。また開会式での口パク少女、足跡花火がCG合成だったことが判明するなど、数々の偽装も話題を集めた。