曙と初タッグを組む大谷はこの日、田中将斗&関本大介戦に向けてわずか1日の合同トレーニングで連係技を開発。報道陣に「俺とヨコヅナでざっと32通りくらいの連係技があるんですが、きょうだけで18個完成させた。きょうはそのうちの4つをお見せします」とえりすぐりの合体技を披露した。
いずれも破壊力は十分。大谷の右袈裟斬りチョップと、ヨコヅナの左の突っ張りを同時に出す合わせ技から、顔面ウオッシュとヒップアタックの連係技など。中でも強烈だったのが、曙が64で担ぎ上げたところをトップロープから大谷がネックブリーカードロップで突き落とす殺傷能力大のフィニッシュホールド。試し斬りされた若手選手が悶絶して意識を失うほどだ。
アチチな合体技を携え、ふたりの息もピッタリ。大谷が「まだ全開じゃない。100%ならどんな相手でも倒せる。曙選手とは何を目指すとかじゃなくていけるところまでいきたい」と語ると、曙も「大谷さんと初めてじゃない感じ」と呼応する相思相愛ぶりだった。
互いにアツい結束をみせつけたが、ひとつ気がかりのは曙が新日本プロレス永田裕志とタッグ結成、青義軍入りを打診されたばかりということ。あくまで曙は「お2人から良い刺激が得られれば」というが、どちらも中途半端になる可能性も否定できない。
真っ赤に燃える炎のような大谷か、はたまた青義軍を組成しようとしているブルージャスティス永田か。この先ヨコヅナが“赤コーナー”か“青コーナー”かどっちつかずの状況にならなければいいが。