漫画家のきうちかずひろが自ら原作だけでなく、メガホンをとった本作。遠藤は強面のアウトローを演じた。白鳥は共演の感想を問われると、「実際会ってみてやっぱり顔は怖かった」と照れ笑い。「でも、わたしが泣くシーンで、なかなか泣けなくて困っていた時は、そばに来て大丈夫だよって言って励ましてくれたり、実際はとても優しかった」と遠藤の素顔を紹介。役者としても「カメラが回るとすぐに役に変身してびっくりしました。別人のようでした」と述べ、遠藤もこれに嬉しそうな表情。「俺は精神年齢が高くないからね。同級生みたいなもんだった」と白鳥との撮影を振り返った。
会見にはきうち監督のほか、共演者の岩井拳士朗、小宮有紗も出席したが、岩井も撮影中の遠藤の様子を紹介。「芝居中、遠藤さんが恐かった。このまま殺されるんじゃないかって。でもカットがかかると本当に優しかった。お父さんみたいでした」とコメント。遠藤を喜ばせていた。
(取材・文:名鹿祥史)