じっくり充電を図ったことで、体力はすっかり回復。実際、3月上旬に帰厩してからは、DWコースと坂路を併用してみっちり乗り込まれてきた。
「先週、ジョッキーの四位君にまたがって気合がグンと乗ってきた。毛ヅヤも良く、調子はすごくいいよ」寺島助手は今年のスタートを前に、万全の態勢を強調する。
昨春は3歳馬で宝塚記念へ挑戦。17着に惨敗した。古馬との手合わせはそれ以来となる。
「最近は体にも幅が出てきて成長している。馬体重は500kgそこそこ。(メイショウ)サムソンや(ダイワ)スカーレットなど強豪がそろっているけど、次の天皇賞に向けても中身のあるレースを期待している」
昨年、牝馬のウオッカにダービー制覇を許した現4歳牡馬は低レベルとの酷評されているが、その汚名を返上することができるか。進化した菊花賞馬の走りに注目だ。
【最終追いVTR】坂路で足慣らしをした後、DWコースで単走。テンからダイナミックなフットワークでスピード感は十分。4角すぎから徐々に加速していき、追い出してからも力強い伸びを見せた。時計も6F79秒台なら文句なしだ。