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別の世界で“親の七光り”は通用するか? 元西武・工藤公康の長男・阿須加が大河ドラマで俳優デビュー

 プロ野球の西武、ダイエー、巨人、横浜で活躍し、昨季限りで引退した野球評論家の工藤公康(49)の長男・工藤阿須加(あすか=20)が、来年のNHK大河ドラマ「八重の桜」で本格的に俳優デビューすることが分かった。5月30日、同局が発表した。

 「八重の桜」主演は綾瀬はるかで、綾瀬が演じる新島八重の弟・山本三郎役に、阿須加が抜てきされた。プロデューサーによると、オーディションでは工藤の息子とは知らずに、「光るものを感じて」、八重の弟役への起用を決めたという。同ドラマの共演者には、黒木メイサ、西島秀俊、長谷川京子、剛力彩芽、西田敏行、玉山鉄二、中村獅童、稲森いずみといった、そうそうたるメンバーが名を連ねる。

 阿須加は現在、都内の大学に在学中で、大学ではテニス部に所属。関東地区の大学連合のダブルスで優勝経験もあるスポーツマン。甘いマスクと180センチの長身が売り。1年ほど前から芸能活動を始め、今年1月期に日本テレビ系列で放送されたドラマ「理想の息子」で俳優デビュー。ただ、同ドラマでは主役のクラスメート役で、多くの生徒役の中の一人にすぎず、「八重の桜」が本格的なデビュー作となる。

 30日の会見で、阿須加は「とにかく迷惑をかけないよう、精いっぱい共演者の方々についていきたいと思います」とコメント。父親からは「自分ができることを、精いっぱいやりなさい」と激励を受けたという。

 野球界と芸能界で畑は違うが、巨人でも活躍した200勝投手の息子とあって、さすがに注目度は満点。プロゴルファーで妹の工藤遥加(19)は、父と同じ実力がすべてのプロスポーツの道に進んだが、阿須加は別世界にチャレンジする。芸能界で“親の七光り”が通用するかどうか、注目されるところだ。
(坂本太郎)

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