「竹原ピストルは、1976年生まれの40歳。大学時代に同級生と弾き語りのフォークデュオ野狐禅を結成し、2003年にメジャーデビューを果たすも泣かず飛ばすで、2009年に解散します。その後、再びインディーズのミュージシャンから活動をはじめ、ギター一本で弾き語りを行うシンプルな表現スタイルで、徐々に人気に火がつきはじめます。2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向けてリメイク発売された『東京五輪音頭2020』の歌い手にも、加山雄三、石川さゆりと並び抜擢されていますね」(音楽ライター)
まさに、知る人ぞ知る実力派ミュージシャンといえる。さらに、竹原は、無名時代から、あの有名お笑い芸人が目をかけていたことでも知られる。
「ダウンタウンの松本人志ですね。野狐禅時代に『HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP』(フジテレビ系)に出演。月収13万円を明かし、ダウンタウンの笑いを誘っていました。松本は、竹原の無骨なキャラクターを気に入ったようで、自身のラジオ番組で野狐禅の曲をかけ『こういうものが売れないといけない』と紹介。さらに、監督作『さや侍』(2011年)にも俳優として起用し、そこでは主題歌『父から娘へ 〜さや侍の手紙〜』も披露しています。松本は、『才能がある人が認められないといけない』と竹原を高く評価していました」(前出・同)
メジャーデビューから苦節15年にしての紅白初出場は、松本も喜んでいるに違いない。