にゃんこスターは、『キングオブコント2017』の出場以降、さまざまなバラエティ番組に出演しているが、来年1月以降のテレビオファーは激減しているらしく、2018年以降の露出はかなり減る見通しだ。
これは、2017年のブレイクタレントであるブルゾンちえみ、アキラ100%、ANZEN漫才よりも早い「賞味期限切れ」を意味している。
いったい何故、にゃんこスターは人気芸人の座から脱落したのか。多くの番組に携わるフリーディレクターはこう分析する。
「今のバラエティの現場では、にゃんこスターは非常に使いづらい。別に面白いトークができるわけでもなく、ネタを披露させても笑いを取れるわけでもない。なので、ディレクターによっては最初から眼中にない番組もあります」(フリーディレクター)
確かに、にゃんこスターは「縄跳びからのダンス」という誰もが真似しやすい芸ではあるが、アキラ100%のような「何度も見たい」と思わせるようなクオリティの高い芸ではない。また、トークに関しても、芸歴が10年近くあるスーパー3助はまだマシだが、アンゴラ村長は芸歴も短くトークスキルもないため、今のテレビ界では全く使い道がない。
また、スーパー3助とアンゴラ村長の「恋人同士」という設定に関しても、視聴者たちが違和感を抱く要因のひとつになっているという。
「ふたりのルックスは『教育番組のお兄さんお姉さん』というコンセプトなのは明らかなのですが、それだけに性的関係を匂わせたのは、完全に戦略ミスです。その結果、小さい子供を持つ親世代やアンゴラのルックスに魅力を感じていた男性視聴者もドン引き。今ではアンチのほうが数が多いと聞きます」(前出のフリーディレクター)
確かに、Twitterで「アンゴラ村長」で検索をかけると、予測変換で「ブス」「嫌い」「不潔」と散々なワードが並んでしまっている。
『キングオブコント2017』出場時は「かわいい」と評判のアンゴラ村長であったが、その衝撃は最初だけで、今は「キワモノ芸人」という肩書きが残されているだけのようだ。
残る最後の花火は「結婚」しかないと思われるが、その一方、来年1月以降はイベント営業の仕事が多く舞い込んでいるそうで、ほぼ営業専門の芸人にシフトするのではないかとされている。
現に子供の多く集まるデパートなどの営業では、誰しもが真似しやすいダンス、歌のお兄さんお姉さん的な雰囲気は大きな武器となっており、しばらくはテレビから消えても、生活の不安は無さそうではある。