世界最強タッグリーグ戦、世界タッグと“タッグ2冠”の実績が認められ、春の祭典に出場するドーリング。195cm、135kgの巨体に似合わず、その内面は実に緻密だ。「すべての試合が重要だけど、特に佐々木さんとの試合。やはりチャンピオンだからね」とCC制覇へのポイントを健介戦と冷静に分析する。現在は健介の弱点などを丸裸にすべく鋭い目を光らせる。
「(健介については)鈴木さんと戦った3冠戦をインターネットでチェックしたよ。資料も取り寄せている。もちろん本やビデオもきちんと目を通してる」とキーパーソンの研究に余念がないドーリング。さらには「趣味は映画鑑賞、読書。今は日本語を勉強中」と、言葉の壁を超えて相手の作戦を理解すべく、日本語の習得にも明け暮れる日々。勤勉な一面をのぞかせる。
「日本に来てたくさん経験を積んで有名になりたい。優勝したら3冠王座に挑戦する。“ナンバー1ガイジンレスラー”になるためにね」と宣言するドーリング。CC制覇、そして、3冠王者となるべく健介を研究し尽くした。あとはリング上で研究の成果を“発表”するだけだ。