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法廷騒動で再びクローズアップされたゴーストライター騒動の佐村河内氏

 耳が聞こえない作曲家として活動し「現代のベートーベン」と呼ばれたものの、ゴーストライター騒動で表舞台から消えていた佐村河内守氏が、楽曲使用料が分配されていないとして日本音楽著作権協会(JASRAC)に約700万円の支払いを求めた訴訟の、第1回口頭弁論が6日、東京地裁で開かれたことを、各メディアが報じている。

 佐村河内氏といえば、聴覚障害がありながら「鬼武者」のゲーム音楽や「交響曲第1番《HIROSHIMA》」などを作曲したとして脚光を浴びNHKの番組などで紹介されたが、2014年2月、長年、ゴーストライターをつとめて来た音楽家の新垣隆氏が「週刊文春」(文芸春秋)で「佐村河内は18年間全ろうであると嘘をつき続けていた」などと“告発”。佐村河内氏、新垣氏ともに謝罪会見を行い当時は大きな話題となった。

 報道をまとめると、JASRACは14年末、佐村河内氏から委託を受けた103曲の著作権管理契約を解除。ゴーストライター問題発覚から契約解除までの楽曲使用料が未払いのまま。佐村河内氏は地裁の法廷に姿を見せず、代理人弁護士が出廷。著作権について佐村河内氏は新垣氏から自身に移転したと主張。しかし、JASRAC側は取得時期が不明確であるとして、新垣氏の証人出廷を求めたという。なお、佐村河内氏は代理人に対して、「細かいところは分からないのでお任せします。正しいことをやってほしい」と話しているという。

 「新垣氏は謝罪会見の時点で佐村河内氏に“提供”した楽曲の著作権を放棄することを明言。しかし、きちんとした書面をJASRACに提出しておらず、そのことが騒動の原因となっているようだ。今や、新垣氏は売れっ子となっているだけに、騒動を蒸し返されるのは迷惑なだけだろう」(芸能記者)

 佐村河内氏と新垣氏がそろって出廷することがあるかが注目される。

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