主人公であるバツイチ子持ちのサラリーマン・家路久(いえじ・ひさし=木村)の妻(恵)役は、初共演となる上戸彩が演じることが発表済みだったが、元妻・野沢香役に水野美紀、異動先の営業部長・小机幸男役に西田敏行、主治医である脳外科医・筑波良明役に及川光博が起用されるなど、豪華メンバーがキャスティングされた。
その他、田中圭、鈴木浩介、高橋來、山口まゆ、新井浩文、光石研、渡辺いっけいの出演が決まっている。
「アイムホーム」の原作は、97年7月〜98年12月に「ビッグコミックオリジナル」(小学館)で連載された石坂啓氏の漫画。脚本は「救命病棟24時」 第2シリーズ(フジテレビ)、「医龍-Team Medical Dragon-」シリーズ(フジテレビ)、「夜のせんせい」(TBS)などの林宏司氏。監督は七高剛氏、田村直己氏。
ドラマは、単身赴任先で起きたある事故によって、直近5年ほどの記憶があいまいになってしまった主人公の久が、妻子に対して愛情があるのかさえ分からなくなって苦悩。一方で、記憶の中には数年前に離婚した元妻と娘への愛着が出る。「空白の5年間はどんな日々だったのか?」を探るため、手元に残ったナゾの10本の鍵の束を元に、過去の自分を探す旅に出る…というストーリー。
放送枠は、近年のテレ朝では大ヒット作となった「ドクターX〜外科医・大門美知子」(米倉涼子主演)と同じ木曜午後9時。「ドクターX〜」第3シリーズ(昨年10月期)は平均22.9%(数字は以下、すべて関東地区)の高視聴率をマークした。
直近のキムタク主演ドラマとなった「HERO」第2シリーズ(昨年7月期=フジテレビ)は平均21.3%で大台を突破したが、13年10月期の「安堂ロイド〜A.I. knows LOVE?〜」(TBS)は平均12.8%と低迷し、キムタク史上(連ドラ)ワースト視聴率を記録した。
豪華キャストを揃え、最高の放送枠を用意した以上、テレ朝としては最低でも15%超え、あわよくば20%を超えてほしいところだろう。いよいよ、「アイムホーム」はコケられなくなってしまった。
(坂本太郎)