この日、『グッディ!』では「被災者を狙う新手の詐欺手口」という特集を放送。台風の被害地などで市の職員やボランティアを装って個人情報を盗み出し、犯罪行為に手を染める団体が暗躍し始めていることを特集した。
この特集自体は被災地にとって有益な情報。しかし、視聴者の間では「被災者を狙う新手の詐欺手口」を放送する「タイミング」に対し違和感を覚える声も少なくなかったという。
なぜなら、この日の『グッディ!』では冒頭、先日東京都内で開かれた政治資金パーティーで河野太郎防衛大臣が「私はよく地元で雨男と言われました。私が防衛大臣になってからすでに台風が3つ」と台風被害地に対し不謹慎ともとられかねない発言をし、メインの話題として取り上げると予告していた。実際の放送でも10分間に渡り現地取材と怒りに震える住民の声を放送。安藤優子も「台風災害を話のつかみとして笑いをとるのはいかがなものか」と発言していた。
ネットでは「グッディも河野大臣の雨男発言をつかみに使っているじゃないか」「河野大臣の問題をフックにして特集すべき内容じゃない」「すごい悪意を感じる編集」と疑問視する声があった。
『グッディ!』としては河野大臣の発言も広い意味での「台風関連ニュース」だったため、併せて取り上げたのかもしれないが、くしくも問題提起をした番組が全く同じ過ちを犯してしまう、まさかの「ブーメラン現象」に視聴者の多くがツッコミを入れることになった。
「生放送の情報番組は、幅広いニュースを伝えることが使命なので、どうしても構成を詰める形になります。番組としても関連ニュースとして取り上げる意図はなかったのでしょうが、河野大臣の不謹慎発言も取り上げることになったため、おかしな現象になったのだと思います」(某週刊誌記者)
取り上げる情報が多すぎるのも考えものである……。