各紙によると、27日に定例会見を行った同局の大久保好男社長は「テレビ局の番組が大きな影響力を持っていることは認識しないといけない。『配慮が足りない』という趣旨の抗議を受け、その点は重く受け止めています」などと反省の弁を述べたうえで、「最後まで見ていただければ私たちの意図が理解していただけるだろう」と予定通り全9話を放送する方針を示したというが、そう簡単には打ち切りにできない深い事情があるというのだ。
「もともと、同枠は松嶋菜々子主演ドラマを放送する予定だった。ところが、松嶋がドタキャンしたため、芦田にオファー。芦田は芸能界の実力者がしっかりバックアップし、作品をじっくり選んでいたが、日テレの“窮地”にオファーを快諾し出演。さらに、芦田のほかに主要な子役は大手芸能プロばかりで、ただでさえ各芸能プロに大きな“貸し”があるのに、スポンサーの撤退で打ち切りというわけにはいかなかった」(テレビ関係者)
これを受け、CMはすべてACジャパン(旧公共広告機構)のCMに差し替えられることになったというが、気になるのは今後のスポンサー各社の対応だという。
「各社、年間契約でCM契約し、長年同枠を契約している社もあるが、日テレの強硬な姿勢に疑問を抱いている社もあるようで、8社のうち、何社かは完全撤退することになってしまうのでは」(同)
日テレの“強行突破”が今後、吉と出るか凶と出るかが注目される。