本作は、犯罪集団だけを標的とする窃盗団を主人公にした物語。撮影中の思い出深いシーンについて聞かれた入江は、自身の地元である埼玉県で撮影していたときのことを語る。中盤の大事なシーンの撮影中、「(加藤が)今日はこんな感じなんですけど、(撮影時は)噛みまくったんですよ」と暴露した。加藤が「結構、今日も噛みまくってますよ」と照れながら切り返すと、入江は「その時に、高杉くんと渡辺くんが、『がんばろうぜ』とか『大丈夫だよ』とかいう言葉を一切かけなくて……。それがなんか逆に、親友感というか、信頼が出来てると思って感動した」と監督らしい視点で、3人の絆について熱く語った。「その節はご迷惑をおかけして」と謝る加藤に、「謝ることじゃない。変な優しさみたいなものは必要なかったですよね、あそこの場では」と、高杉と渡辺も共演者同士で信頼し合っていることを強調した。
劇中で主人公達が必死に手に入れようとしているモノがあることになぞらえて、登壇者4名は"平成が終わるまでに手に入れたいモノ"を発表。「ベッド」と発表した加藤は、その理由について聞かれると、「あるとき寝てたら、ベッドが真っ二つにゴンと割れちゃって」という衝撃秘話を明かした。役作りのために69kgまで太ったため、壊れたという。しばらく割れたベッドで寝ていたが、今は床にバスタオルを敷いて寝ていると語った。共演者からは「え、それ『ギャングース』なんじゃない」と、貧しい暮らしをする映画の世界との共通点を指摘され、会場を沸かした。
高杉は画面がバキバキに割れ、充電できなくなってしまったという「ケータイ」を挙げ、劇中でスポーツカーを運転したという渡辺は「車に乗る時間」と発表。そして、入江はシンプルに「続編」と発表。「『寅さん』のように続けて作りたい」と願望を打ち明けた。原作にあたる漫画には、話がまだまだあり、映画化したい話が豊富にあるという。
その後、ヒット祈願として鏡割りをすることに。通常の鏡割りではなく、劇中のシーンを模して、金庫風の鏡割りが行われた。4人が木槌で勢いよく金庫をたたき割り、イベントは幕を下ろした。
公開日/公開劇場:11月23日(金)TOHOシネマズ日比谷ほか全国ロードショー
©2018「ギャングース」FILM PARTNERS©肥谷圭介・鈴木大輔/講談社
配給:キノフィルムズ/木下グループ