同作で共演している知英から、ドラマが好評で映画化もされた『のだめカンタービレ』(フジテレビ系)シリーズのファンであると告げられると、「見ていてくださったのは嬉しい」と感謝。竹中は同シリーズで、ミルヒ・ホルスタインことフランツ・フォン・シュトレーゼマンというドイツ人指揮者役を演じており、味のある演技が好評であった。しかし、「のだめは唯一断った仕事なんです」と告白し、記者らを驚かせた。
個性的な役柄こそ、竹中にぴったりとハマると業界内では有名だが、どうしても外国人にはなりきれないと感じたそう。しかし、最終的には特殊メイクで鼻を高くしてかつらをかぶるという手段で演じることに合意し、出演を決めたそうだ。
「これは無理だろうと思う役も、竹中さんは自分のものにすることができる。クセのある役となれば、すぐに竹中さんの名前が挙がります」(映画関係者)
しかし、心配なのは竹中にとって代わる人材がそこまでいないということだ。イケメン俳優枠は若手がどんどん出てきているものの、竹中のような個性派俳優の進出は少々乏しい。竹中のように幅広い役を演じながらも、その印象を残さず、毎回違う役をきっちりと演じきれる俳優陣はいるのだろうか。
「バラエティでも活躍している加藤諒くんは、クセのある演技もできるとよく名前があがります。しかし、本人のキャラクターの印象が強すぎて演技の幅は広くない。それに、本人はバラエティを中心にやっていきたいようなので、そのバランスのとり方が難しいかもしれません。
それでしたら、意外なところで柳楽優弥さんを私は推したいです。好青年役も汚れた役も、彼が演じれば上手い具合にハマる。特にここ数年は吹っ切れた感じがして魅力的です」(映画ライター)
柳楽は、今一番、竹中のような誰もが断るような役柄も受けられる俳優に近いかもしれない。