「吉祥寺は駅前に大手デパートが立ち並び、お洒落な雑貨屋や飲食店も多い。交通の便も良く、新宿や渋谷にすぐ出られる。お洒落なイメージから若者の人気も高い」(全国紙社会部記者)
一見治安は良さそうな街だが、そうとは言い切れない部分も存在する。
「昔から風俗街が栄えているんです。カネのない若い男性向けの激安ピンサロが多く、朝から行列ができるほど。在籍している子も、若くて可愛い女子大生が中心なんです」(スポーツ紙風俗記者)
吉祥寺周辺や多摩地区には大学が多いため、レベルの高い女子大生が集まる傾向にあるという。風俗スカウトマンが語る。
「ヒマを持て余した女子大生が昼間から遊びに来ているので声をかけやすい。不景気で親の仕送りが減り、普通のバイトでは生活できない女の子も多いから、“裏”のほうの仕事を紹介することもあるんです」
“裏”とはズバリ、裏風俗のことだ。
「深夜0時を過ぎると、呼び込みが駅前デパートの裏手なんかに現れる。彼らが道案内するのは“連れ出しスナック”。結構なお嬢様大学在籍のコなどがいて、1発2万円ほどで付き合ってくれる。近場には学生カップル向けのラブホテルも多い街ですからね」(前出・風俗記者)
さらに吉祥寺の漫画喫茶に女の子を待機させ、サイトで捕まえた客に売春斡旋する“援デリ”も暗躍し、“裏の顔”はまさに無法地帯なのだ。
「昨年12月に起きた暴力団発砲事件や暴走族の増加など、治安が悪化していたのを受けて対策強化をしていた矢先のことだけに、今回の事件はやりきれません」(捜査関係者)
「住みたい街」にも危険がいっぱいなのだ。