吉はステージに立つと、「酒よ」「人生(みち)」の2曲を生披露。会場には至るところに通信カラオケの新機種が並べられ、方々から電子音や、ほかの人が歌う歌声などが聞こえる騒がしい中でのステージとなったが、途中、その環境にさすがに違和感を覚えたのか、「俺のリードはどこ?あちこちから歌が聞こえてきて、どれが俺の歌かわからない」と不満顔。会場のスタッフを見回し、「何とかならねえのか、この音」と周囲の環境の配慮のなさにため息をつく一幕も。
司会者を交えてのトークタイムでは終始ご機嫌だったが、スタッフパスを首から外し、「入口でこれつけてくださいって言われちゃったけど、俺にこんなもん渡すな。スタッフパス返上」とパスを突き返すなど、吉ならではの本音のトークが次々に炸裂。自身のカラオケ体験については、「俺もカラオケはよく行くよ」と述べ、「でも、自分の歌しか歌わない。自分の歌を歌えば印税は自分に入ってくるんだから」とこだわりを紹介。「人に儲けさせるより、自分の歌。自分の歌をいつも歌っています」と話して、客席を笑わせていた。
(取材・文:名鹿祥史)