近頃の飛田といえば、水道橋のチケットショップ『T-1』二見社長主催の7・5『T-1興行』(新木場1st Ring)において、控室に入った飛田に二見社長が客席にまで響き渡る怒号で大激怒した事件が勃発して以来、二見社長との一連のガチ抗争が、一部のすれっからしのプロレスマニアに熱視線を浴びている。
その期待(?)に応えるかのように今回のオープニングで飛田は、吉川晃司「モニカ」で入場という、思いきり二見社長を意識した演出で登場。都内各地の花火大会と日程がバッティングしたことによる不入り(埼玉プロレス主客層の夏の休日の過ごし方に「花火」という選択肢があるかははなはだ疑問だが…失礼!)をひとしきりボヤいた後、スタッフの「深見」氏をリングに上げ、“仮想・二見”に見立ててトークを展開。「バックステージパスを持っているのに『不法侵入だ!』と言われた(笑)」と改めて主張した。
やはり、二見問題でカリカリしているに違いない、昨今のサバイバル飛田。その怒りは案の定、メインエベント(埼玉プロレス公式表記)で大爆発することになるが…その続きは別記事で!
【第1試合 15分1本勝負】
ストロングおまんマン(プロレスリングS.O.M)vs U.C.L.A.ファッションリーダー(ファッション業界)
「ファッション業界出身のファッションリーダー」は、その名の通り、かなりおしゃれにうるさい模様。試合中「ユニクロ!」「しまむら!」「中国製品!」と“ファッション用語”を叫びながら技を繰り出し、コスチュームの尻には「Piko」のロゴが。ずいぶんと安上がりなファッションリーダーである。
試合は、ファッションリーダーのおしゃれ攻撃をのらりくらりとかわした、おまんマンの勝利。
○おまんマン(12分58秒 エビ固め)●ファッションリーダー ※ラ・マヒストラルを潰して
【第2試合 20分1本勝負】
ケン片谷(CMA東京)vs その日暮らしのゲリエッティ(STUDIO痔・ブリッ!)
登場時からずっと、おぼつかない足取りで腹を押さえっぱなしの、唯我にそっくりな覆面女子レスラー・ゲリエッティ。その名の通りひどい下痢が治らないまま試合をしているらしく、試合中も肛門を押さえながら、何度も客席脇のトイレに駆け込もうとする。
そのままトイレに駆け込む→ケンに戻されるのやり取りが何度か続いた後、ついにトイレに潜り込んだゲリエッティ。スッキリした表情で出てきたのはいいが、どうも後始末をちゃんとしていなかったようで、以降ゲリエッティはキタナい手とケツを武器としたお下劣攻撃でケンを苦しめる。
苦しみながらもなんとか逆転勝利したケンだったが、終始「キタネエな、おい!(笑)」な試合内容であった。
○ケン(10分52秒 ラガジーナ)●ゲリエッティ
【演芸 ブロディ安藤】
休憩時間の演芸コーナーにて、前回4・24『旗揚げ創立獣意地執念記念興行』で大フィーチャーされた“捏造ネトゲ廃人”ブロディ安藤が登場し、奇人変人コーナー「人間ポンプ」を披露。おはじきを勢いよく飲み込んではみたものの観客の前で吐き出せず、洗面台に駆け込んでも吐き出せず、結局、
「飛田さ〜ん! 出てこないじゃないですか〜!」
と叫びながらドアの向こうへ消えていったネトゲ廃人。あれはいったい何だったのだろうか…。
【第3試合 30分1本勝負】
「真夏のバトルローヤル!」
参加選手:ストロングおまんマン、U.C.L.A.ファッションリーダー、ケン片谷、その日暮らしのゲリエッティ
前回同様、第1、2試合の出場者のみでリサイクルに展開される「バトルローヤル」(埼玉プロレス公式表記)。ゲリエッティは相変わらずトイレが近く、猛暑のせいでおまんマンは脱水症状、ケンは熱中症で早々と退場、バトルローヤルはファッションリーダーとゲリエッティの一騎打ちに。ファッションリーダーが狭い天井をものともせず、トップロープからダイビングセントーンを敢行するなど、暑さでさっさと無気力(?)になったおまんマンとケンの分まで挽回するかのように、両者はなかなか熱の入った攻防を見せる。最後は豪快なフィッシャーマンズ・バスターでゲリエッティが優勝した。
○ゲリエッティ(13分03秒 片エビ固め)●ファッションリーダー ※フィッシャーマンズ・バスター