水着DVD発売騒動や後援会会長による政治資金収支報告書記載漏れ告発問題など、美人すぎるがゆえに周辺が騒がしくなっている藤川議員。注目度は全国区だが、そうしたなか、女神は八戸の男子トイレに舞い降りていた。
“膀胱ナイーブ”発言が飛び出したのは昨年9月の八戸市議会。決算特別委員会の席上、環境先進都市推進特別委員会で委員を務める藤川議員が突然口火を切った。
「通告外で恐縮ですが、看護師養成所費の高等看護学院施設改修工事費について、何を改修したのかちょっと伺いたいのです」
市議会関係者によると、議会運営上、質問内容は事前通告するのが通例となっている。つまり、想定外の質問だったわけだが、藤川議員には緊急にどうしても質問しなければならない理由があった。
「トイレの改修かなと思ったのです。最近看護師を目指す男子学生が増えているということですが、高等看護学院は建物も古いので、男子トイレだとかの整備について、ハード面で追いついているのかということを心配しての質問です。男子学生は隣の医師会のほうの建物のお手洗いだけを間借りしているとも伺っているのですが、どうなのでしょうか?」(藤川議員)
八戸には、正看護師を養成する市立高等看護学院(三浦一章学院長)がある。一般的なコースでいえば、専門課程で准看護師の資格を得た高校卒業後、全日制2年で正看護師にステップアップする学校だ。同学院事務長が答弁に立ち、藤川議員の指摘する通り、最近では男子学生が増えていると認めた。2007年の入学生50人中、16人は男子学生だった。
同学院事務長は男子トイレの現状について「以前からのものをそのまま使っているため、女子トイレに比べますと、男子トイレは大きいほうが1カ所、女子は5カ所ございますので、不足していることは確かでございます。ただ、よその施設をお借りするということはないと思います」と説明。しかし、藤川議員は食い下がった。
「何で質問したかといいますと、私が高校に入ったとき、10年前に八戸東高校(母校)が共学になったちょうどその1年目でした。全校360人中、男子は5人だけでした。男子は1年間、休み時間のたびに遠くに建てたプレハブまでトイレに行かなければならなかったので、かわいそうだと思ってずっと見ていたのです。これは私の10年越しの『かわいそうだ』という思いがたまっているものでして、最近の男子というか、若い子はきっとナイーブですから、膀胱のほうもナイーブだと…。それで膀胱炎とかになられても困りますので、多少検討していただきたいと思います。要望にとどめます」
いやはや女性の細やかな神経というべきか。男子学生が心おきなくたまったものを放出できるよう、看護学校のトイレ環境整備を訴えたのである。市議会本会議での質問ではなかったため、これまで見過ごされてきたようだ。
地元関係者は「藤川議員は帝京大学卒業後、父親(友信元市議)の県議選を手伝ったりしながら、八戸市内の介護老人ホームにUターン就職した。そんな事情から選挙戦でも介護・福祉の充実を訴えており、マルチな政治家を目指しつつも医療分野を専門にしたい考えが強い。それで看護学校の実情に注目したのではないか」と質問の背景を読んだ。
アイドルは原則下ネタ厳禁。イメージを守るために、テレビ番組などでそうした話題を振られても笑ってごまかすことがよしとされてきた。美女市議がそこをあえて踏み込んだのは、政治家としての自覚の成せるわざか。それにしては、水着DVDはずいぶん刺激的なシーンが多かったが…。
○刑事告発騒ぎと爆発的売れ行きの水着DVD「love navi 八戸」の中身
藤川市議をめぐっては、後援会の佐々木聡会長(39)が公職選挙法違反で刑事告発する動きを見せている。告発状に不備があってまだ受理されていないが、“手打ち”する様子はない。当初は八戸市民オンブズマン(山日誠一会長)も告発側に加わっており、騒動の行方が注目される。
最近では、写真週刊誌でカラオケ熱唱忘年会の一部始終をスクープ撮されたほか、元カレがプライベート写真を売り歩いていると報じられるなど騒ぎはヒートアップ。
昨年11月19日に発売された現役市議初の水着DVD「love navi 八戸」(ポニーキャニオン、3990円)は、同12月1日付オリコンチャートのアイドル・イメージDVD部門で1位を獲得。爆発的売れ行きの一方、同時発売の水着写真集とあわせて「政治家のすることじゃない」と批判する声もある。
DVDでは、シースルー素材の水着やメガネっ娘、遊女、祭のさらし姿などを披露。
業界関係者は「幻想的な遊女シーンでは、うなじのズームから体をしならせたり尺(時間)をたっぷりとってあり、いわゆるヌキどころ。アメやソフトクリームなど“おしゃぶりシーン”がやたらあり、肉感的な唇が強調されていていい」と評価した。