『NEW JAPAN ROAD』
▽7日 東京・後楽園ホール 観衆1,725人(札止め)
新日本プロレスが首都圏で開催する年内最後のビッグマッチ『キング・オブ・プロレスリング』10.14東京・両国国技館大会で、遂にシングル対決が実現する獣神サンダー・ライガーと鈴木みのるが登場。ライガーはタイガーマスク、鈴木は金丸義信をそれぞれ従えタッグマッチで前哨戦を行った。
9.22兵庫・神戸ワールド記念ホール大会で、マスクに手をかけたみのるに激怒したライガーが、自らマスクを脱ぎ、コスチュームを引き裂いてペイントを施した“鬼神ライガー”に。みのるやレフェリーに毒霧攻撃を見舞い制御不能の状態に陥ったことから、新日本はかねてからみのるが要求していた両者のシングルマッチを行うと決定。ライガーは来年1月の東京ドーム大会で引退するため、今回が最後のシングル対決になりそうだが、この日のタッグマッチでもみのるの挑発は止まらなかった。
試合は、お互いに持ったイスの打ち合いにレフェリーが巻き込まれ、神戸大会に続いてライガー組の反則負け。ゴングが鳴り響く中、2人は乱闘を繰り広げたが、タイガー、金丸、ヤングライオンらが2人を分けると、マイクを握ったみのるの口から仰天発言が飛び出した。
「おいっ!山田ぁ!山田ぁ!オメエのプロレス人生、これで終わっていいのか?」
山田とはライガーが登場して以来、“リバプールの風”になったとされる山田恵一のことを指しているのは明らか。みのるによる“禁断”の挑発にライガーは怒り心頭。その後もみのるは「山田」を連呼しながら、ライガーと乱闘を繰り広げ控室へ。リングに残ったライガーは「両国は試合じゃねぇぞ!殺し合いだ!」と警告。続けてファンに向かって「俺は有言実行。必ずあいつの首を獲ります!」とみのるを成敗すると約束した。
やり方はさておき、みのるにしてみればライガーとのシングルを実現させた時点で主導権を握っているのは確か。ライガーはこれまで対戦相手によって、マスクやコスチュームを変え、多様なスタイルを披露してきた。みのるの前に現れるライガーはどんな姿で現れるのか注目したい。ライガーの引退ロードもいよいよ佳境。今回の一戦は結果次第で引退試合に影響を与える可能性も含んでいる。
(どら増田)