この感動シーンにもらい泣きしたのは、準優勝のスギちゃん。このスギちゃんこそが、今年上半期のブレイク必至芸人だ。
「多田さんの涙で、泣いちゃったぜぇ」と目頭を押さえたスギちゃんは、ブロックトーナメントのCブロックで勝ち上がった時点で、涙を流したほどの感動屋。「ワイルドだろぉ?」と客席に訴え、語尾に「だぜぇ」をつけながら、ワイルドな行動をあげていくネタは、愛嬌とバカらしさがある。
現在38歳で、芸歴18年。2008年まで浅井企画に所属していたコンビ芸人・メカドックの片割れだった。解散後は杉山えいじに改名して、ピン芸人に転向。泣かず飛ばずだった。のちに、テレビ東京系『イツザイ』でニューキャラクター・おっぱい先生を披露するも、番組そのものが終了。表舞台から姿を消した。
そんななか昨春、サンミュージックに移籍。ワイルドなスギちゃんという新キャラに行き着くや、運気が上昇しだした。今年の正月に放映された『新春レッドカーペット』(フジ系)で大注目。続く、『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!!』(日本テレビ系)の新春恒例企画「山-1グランプリ」にエントリーされると、ダウンタウン・浜田雅功が「こいつ、アホや」と絶賛。「だぜぇ」が浜田の口癖になるほどのインパクトを与えた。
そんな上昇気流のさなかに与えられた称号が、R-1準優勝者。番組オンエア中から、Twitterのタイムラインで「だぜぇ」があふれ、オフィシャルブログ「スギちゃんのワイルド日記」に寄せられるコメントは一気に5,500件超え。アメブロのランキング「新登場」と「急上昇」のダブルで1位になった。まさに、“リアルワイルドな芸人”になったスギちゃん。この旋風はますます加速すること、間違いないぜぇ。(伊藤由華)
画像:スギちゃんオフィシャルブログ「スギちゃんのワイルド日記」
http://ameblo.jp/072100/