2年ぶりとなる世界挑戦で大毅は判定で涙をのんだ。だが、興毅によれば2年前とは違い、下を向くこともなく、早ければきょう14日にも練習を再開する見込みだという。 すべては王者と再戦するため。亀田ジムも年内の再戦を目指し、9日に提訴する内容の書面とビデオをWBA本部に送っている。大毅は15日から鳥取で行われる合宿にも参加予定だ。
興毅は「なんか納得いけへんやん。オレが大毅やったらもう一度やりたいって気持ちはある。もう一回やったらどっちが強いかわかるしな」と大毅の思いを代弁。
さらに「(2年前の試合が)トラウマになってるのもあるんかな? ちょっとマジメ過ぎた。強引さや荒々しさがあったらチャンピオンになってたかもしれない」と再起を目指す弟にアドバイスを送った。
再戦を望む理由はそれだけではない。「あそこでオヤジが見てたらもっと早くに勝負させてたと思う」と“大黒柱”の不在を嘆いた。
現在亀田ジムでは司令塔でもある史郎氏のセコンドライセンス復活に向けて動いている。それだけに興毅は「ライセンスが復活してくれたらうれしい」と一家全員でのリベンジ戦を訴えた。
この日は、都内のホテルで行われた「プロ野球OBオールスターアスリートカップ」(11月21日、2010年1月2日、いずれも東京ドーム)の記者会見に特別ゲストとして出席。同実行委員会の最高顧問を務める大沢親分こと大沢啓二氏や東軍監督の“サブマリン”山田久志氏らを激励した。
「クヨクヨすんなしかない。次(試合)決まったらアイツどつくわ」と大毅にハッパをかけた興毅。11・29に決定している内藤への世界挑戦もニラみ一家総出の反撃に出る。