父・誠一(竹中直人)の浮気を疑った誠治(二宮和也)は姉の亜矢子(井川遥)と共に浮気相手の若い女性・彰子(玄里)のアパートに押しかける。そこへ誠一が現れて、誠治と亜矢子はあわててベランダに隠れるが…。
わからずやの頑固オヤジだった誠一の意外な一面に触れ、父を一人の人間として見る事ができるようになった誠治。母のうつ病がきっかけで、ぐうだらだった生活を立て直し、気がついたら母の看病と工事現場のバイトと就職活動をがむしゃらにかけもち、ついにはフリーターながら「家も買ってやる!」と大きな目標までもってしまった。さすがニノは演技が上手いし、独特のキャラクターで惹き付ける。だけど本来ならすごく清々しいドラマのはずなのに、いまひとつスッキリしないのよ。なぜなら、母のうつ病の原因が実はご近所からのイジメで、そのイジメの原因が父の会社自慢だったり、姉の嫁ぎ先の姑がイジワルだったり、過去に仕事でミスした真奈美(香里奈)がいつまでもウジウジしてたり、バイト先の女の子が弁護士に騙されたり、よくもまあこれだけみみっちぃ格差を集めてきたと思うほどプチ不幸のオンパレードだから。ドラマに夢を求めがちなチャッピーは見ていて萎えるわぁ、こういうの。
そして毎週いいところで流れる西野カナの挿入歌「君って」。“頼り無いわたしだけど、今苦しいあなたのそばにいてあげるね。”という、とてもやさしい歌。マツコ・デラックスはゆとり世代向けの単純な歌詞だって言っていたけど、テーマにあったとても泣ける曲よ。オカマだったらもっとちゃんと聴いてほしいところだわ。
ところでももう12月だけど家は建つのかしら、心配ね。(チャッピー)