“出会えない”出会い系サイトの「サクラ」を書類送検 バイト時給は750円

社会 2013年11月26日 11時45分

 京都府警と大分県警の合同捜査班は11月22日、出会い系サイトで、「サクラ」としてメールのやり取りをして料金をだまし取ったとして、詐欺の疑いで、アルバイトの女(42=大分県別府市)ら、29〜42歳の女4人男1人の計5人を書類送検した。全員容疑を認めている。

 書類送検容疑は、昨年7月〜今年8月、出会い系サイト「おしゃべり広場」で、サイト会員を装って、大阪府高槻市の男性(74)ら5人とメールのやり取りをし、サイトの利用料29万1000円をだまし取った疑い。府警サイバー犯罪対策課によると、5人はサクラとして、1日12時間前後、時給750円で勤務していた。1人の男(38)は女性会員を装っていた。同サイトには約10人のサクラがいたようだが、この5人は勤務経験が長く、犯行を主導していたとみられている。

 手口は「まずは食事をしたりデートをしたりしてみませんか」「少し話して印象がよかったら会いたい」などといった内容のメールを男性会員に送って、サイトの利用を促していた。同サイトには実在する女性会員はほぼおらず、ほとんどがサクラで、まさに“出会えない”出会い系サイトだった。

 07年2月に開設された同サイトで、今年10月までに課金して利用した人数は全国で約5600人に及び、約8億4000万円の売り上げがあった。なかには、1000万円以上支払った利用者もいた。

 男性会員の獲得方法も非合法的で、同社が不正に取得した約36億件のメールアドレスから無作為にサイトの勧誘メール(いわゆる迷惑メール)を送信。そこで、アクセスしてきた利用者と、サクラがやりとりをして、サイト利用に必要なポイントを購入させていた。

 両合同捜査班は10月16日、同サイトの運営会社「ラパン」の元会長の男(59)、社長の男(62)ら役員6人を逮捕し、捜査を進めていた。
(蔵元英二)

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