京都府警少年課と南署は10月30日、女子高生にわいせつな行為をしたとして、児童ポルノ・児童買春禁止法違反(児童買春)の疑いで、自称大工の男(35=同府京都市南区東九条北河原町)を逮捕した。男は現金を渡したことを認めている。
逮捕容疑は7月2日夜、同市伏見区のホテルで、出会い系サイトで知り合った同市の高校2年の女子生徒(16)に現金2万円を渡し、18歳未満であることを知りながら、わいせつな行為をした疑い。
同課は今年9月、インターネット上の掲示板で、この女子高生が援助交際の相手を探すような書き込みをしているのを発見。同課員が警察官の身分を明かさずに連絡を取り、同市南区の駐車場で本人と接触してサイバー補導した。
女子高生から事情を聴いている最中に、男から女子高生の携帯電話にメールが届いた。女子高生が「前にお客さんだった人」と話したことから、男の犯行が発覚した。
サイバー補導は、インターネットの掲示板などで、少年少女らが児童買春や下着の販売を持ちかけるなど、不適切な書き込みを探し出し、本人と接触して補導するもの。
犯罪に巻き込まれるのを未然に防ぐ効果があるとして、警察庁の指示で、10月21日から全国の警察で本格化させている。
男は、この女子高生がサイバー補導されて、事情聴取を受けている最中に、メールをしていなければ、逮捕されることはなかったかもしれない。不運というしかない?
(蔵元英二)