「小沢ロボット」という言葉のインパクト、「長い間、民主党を応援してきた自分が恥ずかしい」という最後の締めくくりが、特に印象に残ったらしく、多数の殺害予告メールと脅迫メールを事務所あてにいただいた。その送り主の大部分が、匿名の反民主の方々であった。つまり、民主党を応援していた過去があったことさえも許さない方々がいらっしゃるわけだ。
筆者が民主党を結党から昨年初頭まで応援していたのは事実であり、それも表明した上で、民主党批判を展開したほうが筋が通っていると思い、正直に述べただけである。鳩山政権の雲行きが怪しくなり、民主党支持からこっそり転向している各業界の著名人のような卑怯者にはなりたくなかった。
なお、昨年の選挙においては、比例では国民新党に投票し、小選挙区では自民党に投票した。民主党の支持率が雪崩現象を起こしている今、己の間違いに気がつき、素直に非を認め転向を表明する人は、今後も増えるだろう。それを否定してどうする。
民意が反映された政治が実現するか否かは、ここ数年が正念場である。反民主という概念に囚われ、本質を見失ってないだろうか。今やるべきことは、支持政党の違う国民同士の内ゲバではない。国民一人ひとりが世襲や既得権益にしがみつく馬鹿政治家を落選させ、国民の声や生活に注意を払ってくれる政治家や政党をチョイスすることである。
ちなみに筆者は、文筆業としてオカルトやホラーを扱っているが、それを盲信している“ビリーバー”ではない。また、科学を盲信している“科学信奉者”でもない。偏った両方を否定する立場にいる。「アメリカの一部セレブや政治家が“レプティリアン(爬虫類型エイリアン)”である」などという世迷い言はまったく信じていないので、誤解ないように願いたい。
(山口敏太郎)