府警は同日、停職6カ月の懲戒処分とし、警部は依願退職した。
送検容疑は、今年3月と7月、わいせつ画像を自ら開設した携帯サイトに投稿し、8月には自分の乗用車に、麻薬指定された「α-PVP」の成分が微量に含まれた植物片を所持した疑い。
府警監察室によると、警部は昨年2月から体調を崩して休職していたが、今年2月頃から、出会い系サイトを通じて知り合ったSM趣味の40代女性と交際。女性に頼まれ、SM行為の様子を撮影してサイトに投稿した。植物片も興奮作用を得る目的で、女性の依頼でインターネットを通して購入したが、警部自身は使用していなかった。
その携帯サイトはいったん有害サイトとして削除されたが、警部は名称を変更して再度ホームページを開設し、わいせつ画像の投稿を続けた。警部は「『画像を載せて同じ趣味の仲間を探してほしい』と女性に頼まれて、20回くらい投稿した」と容疑を認めている。
警部は今回と同種の事件を捜査する生活安全部門に約23年所属し、うち2年半は薬物捜査に従事した。府警の調べには「違法な成分が入った薬物とは思わなかったが、考えが甘かった。深く反省している。自分は使ってない」と話しているという。
警部は合法ハーブという触れ込みで、違法薬物の認識はなかったとしているが、県警は警部に薬物捜査の経験がある点を踏まえ「認識がなかったとはいえない」として立件した。
(蔵元英二)