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大阪府警の警部が不倫相手とのSM行為撮影した画像をネットに投稿し、麻薬を所持

 大阪府警は11月8日、不倫相手とのSM行為を撮影した画像をインターネット上に投稿し、違法な薬物を所持したとして、府警生活経済課の男性警部(56)が、わいせつ電磁的記録媒体陳列と麻薬取締法違反の疑いで、奈良県警に書類送検されたと発表した。

 府警は同日、停職6カ月の懲戒処分とし、警部は依願退職した。

 送検容疑は、今年3月と7月、わいせつ画像を自ら開設した携帯サイトに投稿し、8月には自分の乗用車に、麻薬指定された「α-PVP」の成分が微量に含まれた植物片を所持した疑い。

 府警監察室によると、警部は昨年2月から体調を崩して休職していたが、今年2月頃から、出会い系サイトを通じて知り合ったSM趣味の40代女性と交際。女性に頼まれ、SM行為の様子を撮影してサイトに投稿した。植物片も興奮作用を得る目的で、女性の依頼でインターネットを通して購入したが、警部自身は使用していなかった。

 その携帯サイトはいったん有害サイトとして削除されたが、警部は名称を変更して再度ホームページを開設し、わいせつ画像の投稿を続けた。警部は「『画像を載せて同じ趣味の仲間を探してほしい』と女性に頼まれて、20回くらい投稿した」と容疑を認めている。

 警部は今回と同種の事件を捜査する生活安全部門に約23年所属し、うち2年半は薬物捜査に従事した。府警の調べには「違法な成分が入った薬物とは思わなかったが、考えが甘かった。深く反省している。自分は使ってない」と話しているという。

 警部は合法ハーブという触れ込みで、違法薬物の認識はなかったとしているが、県警は警部に薬物捜査の経験がある点を踏まえ「認識がなかったとはいえない」として立件した。
(蔵元英二)

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