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西武・中島、ヤクルト・青木のポスティング全情報

 西武・中島裕之内野手(28)とヤクルト・青木宣親(28)外野手が今オフにポスティング(入札制度)でメジャー入りという情報を、一部スポーツ紙が伝えている。その楽屋裏を明かし、今後の成り行きを占う。

 連覇した昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表コンビの中島と青木。今オフのポスティング確実と言われるダルビッシュ同様に、WBCでメジャーリーグ関係者にその存在をアピールしたのは事実だろう。「WBCはメジャー関係者が他国に使える選手はいないかを探すための見本市になっている」と、メジャーリーグに精通している日本球界関係者は明言する。
 中島、青木は、来オフにFAでメジャー入りを狙っているソフトバンク・川崎宗則と同じくイチロー・チルドレンで、メジャー志向が強い。西武が松坂大輔(現レッドソックス)、ヤクルトも石井一久(現西武)、岩村明憲(現パイレーツ)のポスティングを認めており、巨人のように頭から否定する両球団ではない。可能性はある。
 が、今オフとなると話は別だ。来年オフに国内FAの資格を得る西武・中島、再来年オフになるヤクルト・青木だけに、それぞれの球団が今オフにポスティングを認める可能性は、限りなくゼロに近いだろう。海外FA権取得は国内の8年より1年長い9年だ。その1年前なら「FAでメジャーへ行かれては何も代償がない。それならば、1年前にポスティングを認め、落札金をもらった方が良い」という球団判断が出る可能性は高い。

 西武・中島なら来オフ。ヤクルト・青木ならば再来年オフということになる。が、それにしても、中島、青木、ソフトバンク・川崎も含めて、なぜ日本人選手には学習能力がないのだろう。日本人メジャーリーガーの野手で成功しているのは、イチロー(マリナーズ)、松井秀喜(ヤンキース→エンゼルス)の2人だけだ。オリックス時代に7年連続首位打者の偉業を達成しているイチロー。巨人で首位打者を1度、本塁打王、打点王を3度ずつ獲得、50本塁打も記録している松井。日本球界の頂点に立っている打者しか成功していない。
 内野手の中島、川崎には、松井稼頭央(現アストロズ)、岩村という、生きたお手本になる失敗例があるだろう。とくに松井稼は西武時代、名遊撃手と言われていたが、メジャーでは通用せずに二塁手に転向させられている。それでも成功していない。同じ遊撃手の中島、川崎なら、松井稼の失敗例は身につまされているはずだ。それなのに、チャレンジしようとするのは、身の程知らずというしかないだろう。
 外野手の青木にしても、福留孝介(カブス)の失敗例があるだろう。日本球界では強肩、好打、俊足と三拍子揃ったスタープレーヤーだった福留でも、メジャーの外野手の壁は厚い。攻守ともにイチロータイプに見えて、肩が弱く、守備の上手くない青木が成功するワケがないだろう。「打てなくなると、守備についてもバッティングのことばかり考えている。もう少し守備に関しても真剣に取り組まないとどうしようもない」。高田繁前ヤクルト監督からこうカミナリを落とされたこともある青木では、第二のイチローなど夢の夢だ。

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