デビューから<5102>。関西の森厩舎から昨秋に奥平厩舎へ転厩。5戦3勝でオープン入りした。「ひと言でいうと天才肌。これだけの馬には初めて出合った」と奥平調教師は素質を絶賛する。その一端を証明したのが、前走の福島テレビユー賞。「休み明けで、仕上がり状態はまだ六、七分だった。馬体は10キロ増だったが、見た目にも腰の肉が落ちていた」と振り返る三浦厩務員。「勝って、びっくりした」という。
結果的に準オープンでは能力が違いすぎた形だが、1度使った効果は絶大。状態は雲泥の差で、プラスアルファは大きい。
直千競馬は初めてだが、前走の勝ち時計1分8秒2は翌日のバーデンバーデンCを0秒5も上回っており、スピードはオープンでも通用する。「千二ほど自信は持てないが、スタートセンスのいい馬だから、十分対応してくれると思う。もちろん期待していますよ」と三浦厩務員。GI馬(昨年の皐月賞馬キャプテントゥーレ)の半姉という良血が開花したとなれば、GIIIならチャンスは十分ある。
【最終追いVTR】ポリトラックで単走。終始、活気にあふれた動きで、5F66秒1→51秒2→37秒7→11秒9を馬なりでマークした。直線はバネの利いたフットワークで抜群の伸びを披露。休み明けを叩かれて、状態はパーフェクトに近い。