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テレビ朝日で“支配”を強化する古舘伊知郎

 「今やドラマ『相棒』シリーズ主演の水谷豊は“殿”と呼ばれ、局内では誰も物申せないが、それと同格なのが『報道ステーション』(以下、報ステ)でキャスターをつとめる古舘伊知郎。2人ともそれなりに数字を持っているからそうなってしまったが、数字がなくなればどうなることやら…」(テレビ朝日関係者)

 「報ステ」はフリーの久米宏アナがキャスターをつとめ長年テレ朝の“顔”となっていた「ニュースステーション」の後継番組として04年4月にスタート。

 「『ニュースステーション』は久米が所属する『オフィス・トゥー・ワン』が企画・制作協力を担当していたが、『報ステ』も古舘が所属する『古舘プロジェクト』が制作協力として名を連ねている。『報ステ』の開始当初の視聴率は思わしくなく『いつまで続くか?』と言われていたが、10年秋改編後の週平均視聴率は12%程度で安定している」(テレビ関係者)

 東日本大震災からちょうど1年の今年3月11日に放送された「報ステ」の特別番組では古舘が原発問題をとことん追求できない歯がゆさからか、今後も追求を続けることを視聴者に宣言し、「もし圧力がかかって番組を切られても、私はそれはそれで本望です」と言い切った。

 「本来ならば降板に追い込まれても仕方ない問題発言。ところが、後日、同局の早河洋社長は定例会見で、『非常に気持ちが高揚して、ああいう表現になったのでは』と古舘を擁護し、『圧力がかかったことはありませんし、今の状況では考えられない』と古舘発言を否定した」(芸能記者)

 さらに、発言が問題になるどころか、自社の所属タレントをどんどん同局に投入し確実に“支配”を強化しているというのだ。

 「昨年10月にスタートした『報ステSUNDAY』で司会をつとめるフリーの長野智子アナ、『モーニングバード!』でコメンテーターをつとめるタレントの松尾貴史も古舘の事務所所属。同事務所の落語家でタレントのヨネスケが日本テレビ系の番組でリポーターをつとめ人気コーナーとなった『突撃!隣の晩ごはん』が4月から『やじうまワイド!』の1コーナーとして“移籍”して復活し、4月から同番組のコメンテーターに同社所属の中尾彬が加わった」(同)

 そのうち、無名の所属タレントも各番組に名を連ねることになりそうだ。

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