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過酷な移動が続く大相撲地方巡業、“東西力士を入れ替え”が効果あり?

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 幕内力士の大型化が叫ばれて久しい昨今の角界。1月の初場所では平均166.2キロと、過去最高の体重を記録。また、逸ノ城(226キロ)や魁聖(204キロ)といった面々は、大台の200キロをオーバーしている。

 そんな大型力士たちにとって、これはある意味“苦行”なのかもしれない。本場所のない期間に、各地方で行われている巡業のことだ。現在行われている春巡業もみっちりスケジュールが組まれており、参加力士たちは連日過酷な移動を強いられている。

 怪我のリスクが高まるのではと疑問視されることも多い地方巡業。2015年には力士会が「休養日の増加」、「東西力士の交代制」、「手当の増額」といった内容を盛り込んだ提案書を提出したが、劇的な改善につながっているとは言いがたいのが現状だ。

 巡業には「地方への普及」、「興行収益の確保」といったメリットもあるだけに、協会側が日程を詰めたくなるのも理解できない話ではない。しかし、“過重労働”によるリスクを考慮すると、前述の提案のうちどれか一つだけでも検討してもいいだろう。

 最も効果がありそうなのは「東西力士の交代制」だ。当初の案では「片方が稽古、もう片方がイベント参加」とされているが、これを「片方が参加日、もう片方が休養日」にするのはどうか。

 1日おきの参加となれば、当然各力士の負担は軽減される。身体のケアに充てる時間も、今以上に確保できるだろう。また、協会側も現行の日数を減らさずに巡業を行うことができる。

 もちろん、この案はメリットだけではない。「巡業手当の減額」、「宿泊・移動手段確保の複雑化」、「参加力士の減少による集客力の低下」といったデメリットも考えられる。ただ、こうした事柄を差し引いても、十分に検討する価値はあるのではないだろうか。

 以上の案はあくまで外野の意見であり、内部の人間ならもっといいアイデアが出せるはず。協会側が“力士ファースト”の考えで、巡業改革に着手してくれることを期待したい。

文 / 柴田雅人

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