この日の放送では、中学校で起きたいじめに対する対応が不適切だったとして埼玉県川口市が訴訟を受けている問題を特集。訴訟を起こしたのは当該中学校の元男子生徒で、サッカー部の練習中に首を絞められたり、LINEグループから一人だけ外されるなどのいじめを受けていた。男子生徒がこの事実を学校側に告げたところ顧問から体罰を受け、支援体制を確立するという約束を反故にされるなど不適切な対応に終始し、不登校に追い込まれたという。母の訴えで川口市教育委員会が第三者委員会を立ち上げたところ、いじめが不登校の主たる要因と認定された。
川口市は男子生徒側に謝罪したものの、男子生徒は対応が不十分だったとして500万円の慰謝料を求め市を提訴した。すると川口市は一転して「いじめをめぐる法律に欠陥がある」として争う姿勢を見せるなど、事態は混沌を極めている。
これに対し司会の坂上忍は「(川口市側にいじめの)責任を取る覚悟の人がいるのか。責任回避になると被害を受けるのは子どもになるわけですからね」と語るなど、終始番組は川口市側の対応がずさんだと指摘する展開となった。そんな中コーナーが終わりに近づき、坂上は「もう、(コーナーを締めるのは)ヒロミさんしかいないでしょ。教育委員長」とヒロミが仮に教育委員長であれば、いじめ問題にどう対処するか聞いた。
ヒロミは教育委員長らしき人物を演じるように大げさにネクタイを正すフリをしながら、「よし、ちょっと待って。一回考えてみるから」とギャグを繰り出すようなそぶりを見せた。しかしいい言葉が浮かばなかったようで、「俺じゃ無理だな」と諦めてしまい、共演者は失笑。坂上はこれに「無理なことはないと思いますけどね」とツッコミを入れた。
ネットは「なんだいまの。教育委員会を馬鹿にしてんのか?茶化すなよ」「いじめ問題を笑いで締めるなんて。ヒロミさん、幻滅しました」「最終的に何でも笑いのネタに出来れば何でもいいんでしょうね」などと批判する声が多く出た。さらに渦中の川口市では、別件で高校の男子生徒が「教育委員会は、大ウソつき」などと書かれた遺書を残し自殺した件もあり、「深刻な問題(特に人が亡くなってる場合)の締めを笑いで落とし込もうとするのやめた方がいい」と指摘するネットユーザーもいた。
いじめに苦しむ人は今も全国に数多くいるだけに、今回のヒロミの言動は視聴者の気持ちを逆なでしてしまったようだ。