「私の彼は、現在のようにキャッシュレス決済が盛り上がる前から、現金を使わない人で、カードなどで支払いをしていました。そして、大手がキャッスレス決済を始めると、いち早く情報をネットで調べ、『この期間からこの期間はこの会社のキャッシュレス』『来月からはあの会社がお得』といった感じに、使い分けていました」
里奈さんの恋人は、普段利用するコンビニだけでなく、彼女と行くデートの食事の時も、キャッシュレス決済を使用。しかし、それに縛られるあまり、ドン引くことがあったという。
「彼はキャッシュレスが当たり前になって、現金をほとんど持ち歩かなくなりました。でも、あるお店に入った時、そこはスマホ決済やカードが使えず、私がお金を貸したこともあります。すると、それが悪いと思ったみたいで、お店に入る前は必ず、キャシュレス対応店かどうかを調べるようになりました。しかし、そのせいで、『ここは●●ペイが使えないから、あそこの店まで行こう』と、その時のお得なサービス対応店まで結構な距離を歩かされることが多くなったんです。さらに、この前は、『キャッシュレスクーポンだと半額だから』と、一緒に牛丼店にも連れて行かれてドン引きました。学生ならまだしも、社会人同士の私達が、デートで牛丼店というのはナシだと思います」
いくらお得になるとはいえ、キャッシュレスのサービスを優先しすぎる彼に、里奈さんは疲れてしまったようだ。
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