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『Missデビル』に見る女性上司の変遷 ドラマから“制服OL”がいなくなった?

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菜々緒

 土曜ドラマ『Missデビル 人事の悪魔・椿眞子』(日本テレビ系)の第4話までの全話平均視聴率が8.3%(ビデオリサーチ調べ・関東地区)と好調だ。

これまで幾度となく悪女を演じてきた菜々緒が、悪女を超えた“悪魔”のような人事コンサルタント・椿眞子を演じていることで話題の本作。菜々緒はSexy Zoneの佐藤勝利演じる大手損害保険会社の新入社員の上司を演じ、過激ながらも的確に社内の人員を整理していく。

 椿はアメリカでもその手腕を発揮し、キャリアを積んできた女性。会社の問題点を察知し解決に導く有能さも兼ね備えている。女性の社会進出に伴い、仕事をテーマにしたドラマで女性上司が描くことに何の不思議もなくなってきた。天海祐希主演の『BOSS』(フジテレビ系)や北川景子主演の『家売るオンナ』(日本テレビ系)などでも女性上司がたびたび描かれており、女性上司に“強くカッコイイ女性”という印象が付くようになった。

 しかし、現在の女性上司のイメージが出来上がる前までは、女性社員の描き方は少し異なっていたという。

 「1998年から放送されたドラマ『ショムニ』では同様の制服を着た事務職の女性が登場し、会社の男性中心社会に物申すストーリーを描きました。2007年にもドラマ『グッジョブ』(NHK)が放送されましたが、これも営業事務のOLという職業に誇りを持って仕事をしている女性を描いた作品。双方とも、あくまで男性社会の中で女性がいかに仕事に誇りを持つかが大きなテーマとなっていました」(ドラマライター)

 しかし、今や“OL”という単語も死語と言われるようになって久しい。結婚したら仕事を辞める女性がほとんどだった時代とは違い、会社の変化に伴い女性が男性に対し“物申す系”のドラマは自然と作られなくなったのだという。

 「今女性が求めているのは共感ではなく、憧れ。そのため、会社のシステムや男性社員のやり方に疑問を持つドラマよりも、女性の多くが憧れる、強くて仕事のできる女性リーダーを描いた作品がおのずと増えてきているのです」(前出・同)

 明治安田生命が毎年発表する「理想の上司」アンケートでも天海祐希、真矢ミキ、吉田沙保里といった強くて有能な女性が毎年上位にランクインしている。女性の仕事がもはや“制服OL”にはとどまっていないことは、ドラマの描き方の変遷に現れていたようだ。

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