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守られてる? ウイルス予防のための「マスク」の効果と使用方法

 空気が乾燥するこの季節。気を付けたいのは風邪やインフルエンザといった症状です。予防するために、マスクを着用している方も多く見られます。

 しかし、このマスクにどれほどの効果があるものなのでしょうか。それに、形状の違うものも増えているので、どれを使っていいのか迷うこともあります。

 今回は、看護師の大木アンヌさんに、「マスクの効果と使用方法」についてお聞きしました。

■マスクでどれぐらい防げるのか
 「ウイルスや細菌は、低温で乾燥した環境を好みます。ですから、冬の時期はインフルエンザなどが流行しやすい。インフルエンザウイルスの大きさは、0.1マイクロメートルと言われています。これは1ミリの1万分の1の大きさ。マスクの網目の大きさが5〜10マイクロメートルぐらいだと言われているので、到底侵入を防ぐことはできません。たとえ何枚か重なっていたとしても、顔の凹凸によって隙間ができたりもするので、完全防御とはいきません」

■口元を高温多湿に
 「でも、マスクがまるで意味がないことはありません。細菌やウイルスが苦手なのが、高温多湿の場所。こういった空間では、ウイルスの生存率が圧倒的に低くなります。マスクを着けることで、まさに口元にその環境ができあがる訳です。ウェットタイプのマスクや、普通のマスクでも水で湿らせたりすると、さらに高い効果が得られます。ただし、あまり湿らせすぎると息苦しくなるので注意です」

■マスクはなるべく1日で交換を
 「マスクは着けたときに隙間ができないほうがいいので、サイズの合ったものを選ぶべきです。鼻の部分は特に隙間ができやすいので、クリップやクッションが着いているものが有効。眼鏡の方は、隙間から息が漏れてレンズを曇らせてしまうことがあるので、顔にフィットするものがいいですね。また、長時間マスクをしていると、耳のあたりが痛くなってくることがあります。そういった不快感を軽減するようゴムの部分に工夫をしてあるものもあります。1日使用したマスクはウイルスが付着しているので、なるべく交換するようにしましょう」

 とても寒い日など、マスクは口元を温めるのにも使えます。女性にとっては、マスクをすることで小顔効果もあるとか。マスクなんてしないというワイルドなスタイルも良いですが、試してみると案外なくてはならないアイテムになるかもしれません。

【取材協力】大木アンヌ
ルーマニア人ハーフの看護師。家庭や恋人同士で使える簡単な医療の知識を少しでも伝えていくため、ライターとしても活動中。

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