「優勝賞金3億円・年間分配金3.5億円・平均収入40億円」のJ1に対し、「優勝賞金2000万円・年間分配金1.5億円・平均収入14億円」となっているJ2。この現状が影響しているのか、松井が所属するチームでは、ユニフォームが「2枚しか支給されない」という。
「J1だと半袖と長袖があるんですけど、J2だと半袖2枚だけ」と、その内訳についても詳細を語った松井。中にインナーを着たくないとの理由から、気温が低い時は、半袖に手袋をして試合に臨むという。
ただでさえ枚数が少ない上、「交換すると給料天引きになる」ともいうチームのユニフォーム。松井は「(J1は)枚数が違う、いっぱいあるし、もらえるのもある」と、J1との待遇格差を嘆いていた。
一方、「キーパーも同じです」と同調した南は、「古くなったモデルが新しくなると、(所属チームでは)1枚はもらえて、もう1枚は下部組織の子たちに回す」と発言。支出を少しでも減らすため、ユニフォームも“節約”していることを明かした。
自身の息子が、同じキーパーとして下部組織に在籍している南。振り分けに都合がよかったのか、「息子がそれをもらって家に帰って来た」ことがあることも明かし、スタジオを笑いに包んでいた。
チームによって多少の違いはあるものの、J1とは“ユニフォーム格差”が生じているJ2。今回の放送を受けたネット上には、「交換で天引きはシビアすぎ」、「観客もスポンサーも違うし、これぐらいの格差は仕方ない気もする」、「こういうのも昇格へのモチベーションになるのかな」といったコメントが寄せられている。
シーズン末に展開される昇降格争いが、毎年熾烈なものとなっているJリーグ。今回番組で取り上げられたカテゴリー間の格差もまた、激闘を生む一要因となっているのかもしれない。
文 / 柴田雅人