辻は「ちゃんとしたらカッコいい人が好き」らしく、上下スウェットで髪の毛ボサボサな男性がタイプらしい。そんな男性が犬を散歩している時に、たまたま犬の散歩をしていた辻がバッタリ出会う。すると、犬同士がじゃれ合い、そこから会話が生まれ、定期的に会話をする間柄になりたいようだ。
その後、主婦業に疲れ果てた辻は、ストレスが爆発し家を飛び出す。すると、辻の異変を察し、近所で辻を探していたその男性と奇跡的に遭遇。「何かあったらいつでも連絡しておいで」と電話番号の書いたメモをポケットに入れられる。
そして、ある日の帰宅後、ビール缶やおつまみで散らかったテーブルを見た辻は、夫への不満がピークに達し泣き崩れてしまう。ポケットからハンカチをとり出そうとすると、電話番号の書かれたメモが出てくる。しかし、そのメモはクシャクシャで最後の一桁が「0」か「8」か読めなくなっており、「これで一発でつながれば運命だな!」と、「0」か「8」の運命の2択を乗り越え、その男性に会い行く。これが辻の妄想ドラマだ。
2016年に、いい夫婦に送られる賞「パートナー・オブ・ザ・イヤー」に選ばれたことがあるほど、おしどり夫婦として有名な辻・杉浦夫婦。日ごろの不満もあるのかもしれないが、お互いを信頼しているからこそ、こういった妄想ドラマの脚本を堂々と書けたのかもしれない。