現在に至るまでに1000人以上が消息不明となっており、誰もが恐れる場所であるといわれている。このバミューダトライアングルと似た地域が日本にもあるという。
バミューダトライアングルの日本版は「ドラゴントライアングル」と呼ばれており、日本列島の南方地域、千葉県野島崎、小笠原諸島、グアムを結んだ三角海域を指す。このドラゴントライアングルでは、晴天時の穏やかな天候でも船舶、飛行機が謎の失踪をする等の不可解な事故が多発しており、1942年から1954年にかけて700名以上の乗員が消失しているといわれている。
1969年には「機船ぼりばあ丸遭難事件」が野島崎南東沖合にて起こり、船長ほか乗組員30名が行方不明となった。
しかし奇怪な事件が何件も起こっている場所であるというのに、日本人の「ドラゴントライアングル」に対する認知度は低い。先述した、ぼりばあ丸遭難事件の際も、日本の重大海難の一つであるとは言われているのだが、奇妙な事件であったとは一言も伝えられていない。乗組員が2名生存しているし、船が沈んでいるため原因解明は困難であったが、その後の調べで船の強度が不足していたために起こった事故であったことが報じられている。他にドラゴントライアングルで起きたといわれている事故も同様で、専門家によって解明されている。
ではどこからドラゴントライアングルという言葉が現れたのか。最初に登場したのは、アメリカのチャールズ・バーリッツ著の『魔海のミステリー』である。この著書にてドラゴントライアングルで起きた事件は奇怪な事件として紹介され、日本版のバミューダトライアングルではないかと記されたのだ。彼の著書にてドラゴントライアングルで起きた事件は奇怪なものへと変貌した。
バミューダトライアングルでの事件も、その殆どが後に事件を脚色して創作されたものであることが判明している。奇妙な海域とは、土地によってではなく人によって作られるものなのだ。
(山口敏太郎事務所)
参照 山口敏太郎公式ブログ「妖怪王」
http://blog.goo.ne.jp/youkaiou