日本時間1日に行われたイギリス・ロンドン大会で鈴木みのると対戦し、33分を超える死闘の末にIWGPヘビー級王座3度目の防衛に成功したオカダ。試合後マイクをつかむと、鈴木との再戦をアピール。「まだ、借りを返せてない人がいますね」と、先の『G1クライマックス29』公式戦で唯一敗れたSANADAを逆指名するかのような発言。すると入場ゲートからSANADAがスーツ姿で現れ“分かりやすい英語”で、「今度ここ(ロンドン)に戻ってきたときは俺がチャンピオンだ」と事実上の挑戦表明。ライバルと認め合う2人が対峙すると、ロンドンのファンは歓喜していた。
3月の長岡、5月の福岡、そしてG1公式戦の8.3大阪大会と、2人は今年に入ってから既に3回対戦しており、いずれも好勝負を繰り広げている。通算7度目の対戦となった先月の対戦では対オカダ6連敗中のSANADAが、師匠である武藤敬司から伝承したラウンディングボディプレスで初勝利を挙げている。4度目の対戦は単なるタイトルマッチや、ライバル対決という枠には収まらない。なぜならここ数年の流れを見ると、10月の両国大会以降、年内はIWGPヘビー級選手権試合が組まれない傾向にあるからだ。つまり、この試合の勝者が来年1月4日から開催される東京ドーム2連戦初日のメインイベントで、東京ドームIWGPヘビー級王座挑戦権利証の所有者と防衛戦を行う可能性が高い。
挑戦権利証が導入されてから、1.4東京ドーム大会までの間に挑戦権利証が“移動”した例はこれまで一度もないが、IWGPヘビー級王座はAJスタイルズから棚橋弘至に移動したことがある。あれも10月の両国大会だった。オカダが「新日本の顔」としてドームのメインに駒を進めるか?それともSANADAがニュージャパンドリームをかなえるのか?今度のライバル対決も激戦になるのは必至である。
(どら増田)