結果、SANADA、バッドラック・ファレ、KENTA、そして最終戦では棚橋弘至から完璧なフォール勝ちを収める快挙。10選手中7人が並んだ4勝5敗の組の中に入ってみせた。敗れはしたが、兄貴分であり同じCHAOSのIWGPヘビー級王者、オカダ・カズチカをあと一歩まで追い込んだ。G1を経て自信をつけたオスプレイがその後、どんな道を選択するのか気になるところだったが、結局、ヘビー級転向を宣言した鷹木とは違ってアメリカで初開催されるジュニアオールスター戦、スーパーJカップにIWGPジュニアヘビー級王者として出場し、優勝すると宣言した。
Jカップではベスト4まで順調に勝ち上がったが、準決勝(日本時間26日、米カリフォルニア州ロサンゼルス)のエル・ファンタズモ戦で、石森太二が乱入。この隙をついたファンタズモのCR Ⅱが決まり、オスプレイはまさかの準決勝敗退。同日に行われた決勝戦ではファンタズモとドラゴン・リーが対戦したが、マスク剥ぎ、急所攻撃とラフ殺法のやりたい放題で、ファンタズモがリーにもCR Ⅱを決めて優勝してしまった。
ファンタズモは試合後のセレモニーに登場したプロデューサーの獣神サンダー・ライガーを挑発。怒ったライガーが去ると、今度はオスプレイを挑発し、IWGPジュニア王座への挑戦を表明した。
ここで現れたオスプレイを、石森とともに滅多打ちにすると、ファンタズモへの不信感を持ったことがきっかけでバレットクラブからCHAOSに移籍したロビー・イーグルスがオスプレイを救出。31日のイギリス・ロンドン大会で、オスプレイ&イーグルス対ファンタズモ&石森が電撃決定した。ロンドン大会の行方によっては、次期シリーズでオスプレイとファンタズモのタイトルマッチが組まれる可能性もある。
10月シリーズでは『スーパーJr.タッグリーグ』の開催も決定しているだけに、ジュニアの世界に戻ったオスプレイにとって息をつく暇はない。東京ドーム大会に向けたオスプレイの物語は、ファンタズモとの抗争から始まる。
(どら増田)