11月17日、テレビ東京系列で午後6時から放送された日本シリーズ第5戦の視聴率は、午後6時からの1時間の枠が6.7%(以下、数字はいずれも平均、関東地区)、午後7時から10時14分までが、10.6%と低調だった。
一方、日本シリーズの裏で、フジテレビ系列で午後7時4分から9時49分まで放送された女子バレー(日本対ドイツ)の視聴率は17.4%で、完全に日本シリーズを食った恰好だ。
日本シリーズと女子バレー(すべてフジテレビ系列)の放送がバッティングしたのは、17日の他、13日と16日の計3回。13日は日本シリーズ第2戦(テレビ東京系列)が午後6時から7時が7.0%、午後7時以降が9.1%。女子バレー(日本対ブラジル)が午後7時4分からで16.3%。16日は日本シリーズ第4戦(TBS系列)が12.2%、女子バレー(日本対ケニア)が15.5%だった。
数字を見れば明らかなように、3回とも女子バレーの勝利。16日こそ、わずか3.3%の差だが、テレビ東京系列が日本シリーズを放送した13日と17日は女子バレーの圧勝だった。
今年の日本シリーズはカード的に地味であったため、もともと視聴率は不安視されていた。その上、巨人・清武英利代表兼GM(役職は当時=61)がシリーズ前日に、渡辺恒雄会長を告発する仰天会見を開いたため、世の関心は日本シリーズより、巨人の内紛に向いてしまい、お茶の間の視聴者の興味をそいだ感も否めなかった。
とはいえ、視聴率で女子バレーに完敗した日本シリーズ。週末の第6、7戦で巻き返しが図れるのだろうか。
(落合一郎)