「マッチングアプリを見ていたら、イケメンでタイプな男性を見つけました。何通かメッセージのやり取りをした後、会うことになったのですが、実物もかっこよかった。最近は男性でも、加工アプリを使ったりして、詐欺写真をアップしている人も多いですが、彼は思っていた通りの顔で安心しました」
柑菜さんは、都内の駅前で待ち合わせした後、喫茶店へ入ったという。しかしそこで、彼の行動に違和感を覚え始めた。
「彼は喫茶店の席に着く際、椅子が足に引っかかったのか『チッ!』と舌打ちしたんです。それぐらいは別によかったのですが、その後も会話の途中、何度も『チッ!チッ!』とまた舌打ち。その頻度があまりに多かったため、私が『ごめん、私イラつかせてるかな?』と聞くと、『あ、ごめん。これクセなんだよね。子供の頃からミスをした時以外も、なんとなくで舌打ちをしちゃう。だから気にしないで』と言われました。でも一緒にいると、めちゃくちゃ気になるんですよね。一番嫌だったのが、その後、一緒に映画を見に行った時なんですが、静かなシーンでも、舌打ちが聞こえてくる。“ああ、この人と一緒にいるのは無理だ”と、ずっとドン引きしてました」
見た目は100点だったという相手だが、そのクセを受け入れられなかった柑菜さんは、その後、連絡を返さなかったという。
写真・martathegoodone